自分を大きく見せたい
森田療法についての本を読んでいるとき、ふと高校時代のことを思い出した。
当時は自意識過剰、神経質、人見知り、赤面恐怖などが酷かった。
クラスメイトから酷いいじり方をされたりした。
それを女子に見られるのを極度に恐れた。
ひたすら我慢し、必死に何もないように振る舞おうとした。
そんな姿が気持ち悪く映ったんだろう、陰口を叩かれた。
基本毎日が地獄のような日々だった。
高校時代を一言で表すなら、"抑圧"である。
僕は自分を大きく見せたかった。何かで認めてもらいたかった。
だから努力した。本当に色々やった。
今ふと思い出したのは、黒板に大きな文字を書くことである。
?と思うかもしれないが、僕にとっては重要だった。
先生に指名され前の黒板に立って答えを書きにいくとき、胸が高鳴った。
皆に自分をアピールできると思った。
解答の正誤はもはや重要ではなかった。
いかに大きな文字を書けるかだった。
自分はいつもナヨナヨしてるけど、こんな大きな文字が書けるんだぞと。
席に戻り、自分の書いた黒板の文字をうっとり眺めていた。
当時のあれは神経症的症状だったなぁ。